マキタから18Vのビス打ち機FR451Dが発売された。正式名称は充電式オーパックスクリュードライバだが、エアビス打ち機と同じ役割をこなしてくれる優れた商品だ。
現在ロールビスのほとんどはエアビス打ち機で使用されている。
エア工具で使用されているということは、当然現場にはエアコンプレッサとエアホースがあるわけだが、充電式のビス打ち機FR451Dを使用することで邪魔で引っかかるエアホースを消し去ることができる。
今回は現場のエアホースレス化を可能にする充電式オートパックスクリュードライバーFR451DRGX/FR451DZを紹介していこう。
業界初の充電式ロールビス打ち機FR451DRGX/DZ
今回発売されたFR451Dは18V仕様となっており、もちろん今までの18Vバッテリと互換性がある。
仕様
モデル | 標準小売価格(税別) | 標準付属品 |
FR451DRGX | 91,500 | バッテリBL1860B×2本 充電器DC18RF ケース |
FR451DZ | 46,100 | バッテリ・充電器・ケース別売 |
セット品モデルはバッテリ2本付きだが、マキタユーザーでバッテリを複数所有しているのであれば価格の安い本体のみモデルFR451DZの購入がおすすめだ。
エア機並みの軽量化が可能
おそらくこれが最大の魅力だと思われるが、通常通り18Vバッテリを本体に取り付けたまま使用した場合の重量は約2.4kg。しかし別売部品のバッテリアダプタBAP18Eを使用することで製品本体を約450g軽量化することができる。
その際の重量は1.9kgとなるため、エア機+エアホースよりも軽量にすることができる。
これにより壁打ちはもちろんのこと、天井のボード張り作業も軽快に行うことができるため、バッテリアダプタBAP18Eの使用をおすすめする。
1充電当たりの作業量
1回の充電での作業量はロールビス約3200本となっており、ボードの枚数に換算すると約88枚。
ただおそらく、このFR451Dの購入を検討されている方であれば、マキタのバッテリーを複数所有していると思うので、あまり作業量を気にする必要はないだろう。
作業量が気になる方は、ボードに押し付けている間だけモータが回転する「プッシュドライブ」機能を使用することで作業時間を延ばすことも可能だ。
作業速度はAC機(100V)と同等スピード
今現在エアビス打ち機で作業されている方が最も気にするところだと思うが、スピードに関してはAC機(100V)と同等のスピードである6000回転となっている。
はっきりいってエアビス打ち機よりは作業速度は遅い。
とくに速射性の高いハイコーキ(日立工機)のビス打ち機を使用されている方にはかなり遅く感じるのではないだろうか。
しかしハイコーキのビス打ち機は速射性が高い=締め込みが甘いため、特に軽天下地にしっかり効かないことが多い。(ネジ穴がバカになってしまう)
その点を考慮すると軽天下地を使用する場合は、しっかりと締め込むことのできるFR451Dがおすすめだ。
- 作業スピードはエアビス打ち機より遅い
- その分しっかり締め込むことができる(軽天下地に最適)
まとめ
今回のFR451DRGX/DZはボード張り作業をエアでなく充電式で行うことができる画期的な商品だ。
充電式なので邪魔なエアホースがなくなり現場はスッキリと片付くことに加え、コンプレッサも必要ないので騒音や電源を気にすることなく作業ができる。
打ち込み速度はエアビス打ち機よりは劣るが、その分しっかりと締め付けることができるので、下地材に関係なくしっかりとボートを張ることができる。特に軽天下地にはおすすめだ。
バッテリアダプタBAP18Eを使用することでエアビス打ち機よりも軽量化することができるFR451Dは建築現場での必須アイテムとなるかもしれない。
- ビス打ち機の充電化で現場のホースレスを実現可能に
- コンプレッサも不要なため、騒音や電源の心配なし
- 下地材に関係なくしっかりと締め付け可能
- バッテリアダプタBAP18Eの使用により、エアビス打ち機より軽量化
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