2021年1月、ついにマキタから最新のインパクトドライバー「TD172D」「TD162D」が発売された。
ラインナップは18Vと14.4V。もちろん所有している18Vや14.4Vのバッテリを使用することができる。
全長は114mmと非常にコンパクトでありながら、最大締め付けトルク180N・mの超ハイパワーを実現。
前モデルであるTD171Dも素晴らしいインパクトドライバーであったが、今回の新モデルはその良い部分は残しつつ、さらにユーザーに使いやすい仕様となっている。では早速紹介していこう。
最新モデルではイエロー&パープルが新カラーとして追加
18V限定だが新モデルでは旧モデルTD171Dのホワイトとブラウンの代わりにイエローとパープルが新たなカラーバリエーションとして加わった。
使用者が少なくなっている14.4Vではブルーとブラックの2色展開となっている。
また別売品のカラーバンパを取り付けることで、自分だけのカスタマイズを行うことができる。
現場で自分のインパクトが一目でわかるようにカスタマイズするのも良いかもしれない。
隅打ち時の傾きが業界最小!
ハンマー部分のボディを極限までスリムにすることで業界最小の隅打ち角度を実現。その傾き角度、なんと約10.5°。
これにより様々な隅打ち作業でのカムアウト(ビットがネジ山から外れる現象)を圧倒的に低減することが可能となった。
このような隅のサッシ留めや、コーナー金物も安定してネジ締め作業を行うことができる。もはやアングルインパクトに近い性能だ。今まで「あとちょっとでヘッドが入るのに」という経験をされた方は、今回の新モデルを強くおすすめしたい。
ビットが入りやすく抜けにくい新ワンタッチスリーブ採用
マキタの専売特許であるワンタッチスリーブだが、今回の新ワンタッチスリーブは、簡単にそしてとてもスムーズにビットを差し込むことができる。
さらにビット抜けも低減されているので、ビットが落ちると大事故に繋がる可能性のある高所での作業にはとてもありがたい機能だ。
またアンビル(ビットを差し込む部分)も非常に割れにくくなっているので、(アンビル剛性約25%アップ)重負荷作業での故障も軽減できるだろう。
合計4つのバッテリを収納できる新プラスチックケース
マキタファンであればもうすでにバッテリは何個も所有しているだろう。
今回の新・プラスチックケースはそのバッテリを最大4個までケース内に収納することができるようになっている。
また、大容量の小物入れや水やホコリが侵入しにくい嬉しい機能も前回に引き続き搭載。
旧モデルのインパクトの収容も可能なのでケースだけ買うのもありかもしれない。
LEDライトとして使えるライトモード搭載
今まではライトは作業中のみ点灯していたが、今回新たに搭載されたライトモードは作業をしていなくてもLEDライトとして使用することができる。
左右2灯のLEDライトはかなり明るく、様々な用途で使用することが可能だ。
誤作動でライトモードにしてしまっても1時間で消灯するため安心して使えるのもgood。
旧モデルの良かったポイントはそのまま継続
・ダブル・ボールベアリングでビットの軸ブレ業界最小
先端のハンマー部にダブル・ボールベアリングを採用することで、ビットの軸ブレを低減。他メーカーの追随を許さない業界最小のビット振れを実現している。
長いビットを使用してもブレずにしっかりとビスを揉めるのはマキタならではだろう。
またボールベアリングは経年劣化しにくいため、長年使用していても軸ブレを抑えることができるのも良いポイントだ。
・なんでもこなせる楽々4モード搭載
作業に応じて適切な働きをしてくれる楽々4モードも継続して搭載している。
ビスが立つまでゆっくり締め始める木材モードや、クランプナットが緩むと自動停止しボルトの脱落を防いでくれるボルトモードなど、誰でも楽々と作業をこなせる嬉しい機能の継続は非常にありがたい。
まとめ
今回のインパクトドライバーもユーザーにとって非常に便利な機能を搭載しており、流石マキタといったところだ。
価格も旧モデルから据え置きとなっている点もありがたい。
今回は14.4Vと18Vのみだったが、今後はこの機能を引き継いだ40VMaxのインパクトドライバーも発売されると思うので、非常に楽しみだ。
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